2020年04月21日

馬込川水系(馬込川・芳川ほか)河川整備計画について

Dreams2020
「馬込川水系(馬込川・芳川ほか浜松市管内)河川整備計画について」

0)馬込川水系とは

 ①馬込川水系
 浜松市内をほぼ北から南へ蛇行しながら貫流し、左岸から芳川を合わせて遠州灘に注ぐ幹線流路延長 23.2km、流域面積 105.2 km2 の二級河川であり、流域の中流部には浜松駅周辺の中心市街地を抱えており市街化の割合が 60%を超える都市河川である。

馬込川水系(馬込川・芳川ほか)河川整備計画について

 ②馬込川水系を構成する支流
馬込川に注ぎ込むのは、新川、高塚川、米津排水路に、芳川などである。

馬込川水系(馬込川・芳川ほか)河川整備計画について

馬込川流域は、浜松市浜北区、中区、東区、西区、南区にまたがり、総人口は約33 万人(平成 27 年度国勢調査)であり、県下最大都市である浜松市の人口約80 万人の 42%を占める。

 馬込川水系の各河川は、天竜川が形成した扇状地状の沖積平野を流下している。平坦な平野部を流れるため渓流・渓谷はみられず、勾配も平均して 1/1,000 と緩やかであり、河口から JR 東海道線付近までの約8km が感潮区間となっている。また、大きな瀬や淵はほとんど見られない。
 河口のある遠州灘沿岸は天竜川を供給源とする沿岸漂砂と波浪及び飛砂の影響により、河口閉塞が生じ易い特性を有しているため、馬込川最下流部には、河口閉塞を防ぐ目的で導流堤が設置されており、ここから遠州灘へ直接放流している。
 名前の由来としては、馬込川は馬込の地に馬込橋を架けたこと、芳川は群生していたが転じたこと、御陣屋川は河川周辺の丘陵上に陣屋が構えられたこと、北裏川は中世において地域の中心地であった芳川左岸側の北側の裏であったことによるとも言われている。

1)馬込川水系河川整備計画
 本整備計画の対象区間は、馬込川水系のうち、馬込川、芳川、御陣屋川、北裏川の県および浜松市管理区間である。

 ①洪水対策
 洪水対策として、河道掘削をするなど河川の流下断面を大きくし、流量を増やす改修を行なう。

 ②津波対策
 津波対策として、すでに施工済みであるが、堤防の嵩上げなどを行ない、津波シミュレーションによりL2津波も考慮したうえで、L1津波対策として最適な工法を選択していきます。
 また、課題であった河口部にL2津波に対応する水門を設置することとしました。

馬込川水系(馬込川・芳川ほか)河川整備計画について
(施工例:東北地方で新たに設置された水門)

 ③浸水対策
 近年の豪雨に対応するよう、浜松市との連携を重視し、「浜松市総合雨水対策」において重点エリアに位置付け、ハード・ソフト併せた総合的治水・浸水対策を実施していく。
 また、雨水を貯める、地下面へ浸透させる施設整備等の流域対策を市と連携して進めていく。

2)最近の芳川
馬込川水系(馬込川・芳川ほか)河川整備計画について
(津波対策のため嵩上げされた堤防と河川からの越水を防ぐために舗装された堤防天盤)




Posted by iidasueo at 23:16

< 2024年04月 >
S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 20人
QRコード
QRCODE
削除
馬込川水系(馬込川・芳川ほか)河川整備計画について