2020年06月23日

静岡県ひきこもり等に関する状況調査

Dreams2020

「静岡県ひきこもり等に関する状況調査について」

1.静岡県ひきこもり等に関する状況調査

このほど、静岡県のひきこもりの状況調査が県内市町の協力のもと、初めておこなわれました。

※ひきこもり・・・ 定義として
おおむね15歳から65歳未満で、次のいずれかに該当する方
①社会的参加(仕事や学校、家族以外の人との交流)をほとんどせずに、6ヶ月以上続けて自宅にひきこもっている状態

②①に準ずるが、時々は買い物などで外出することもある方
・近所のコンビニには出かける
・自分の趣味など用事の時だけ出かける
など

静岡県ひきこもり等に関する状況調査

2.「ひきこもり支援充実」

過日、県の補正予算に計上される「ひきこもり支援充実」についてお伝えさせていただきました。
静岡県ひきこもり等に関する状況調査


国の交付金を活用し、バブル崩壊で就職難に遭遇し、ひきこもり状態になったり、非正規で働かざるを得なくなったりした30代後半から40代の就職氷河期世代を支援しようとする事業が県議会6月定例会に補正予算計上されています。

3.状況調査報告書から

1)調査目的
近年、「8050問題」等、ひきこもりが社会問題化しています。

そこで県内のひきこもり当事者の人数や年齢階層、ひきこもりに至った要因や期間など、ひきこもりの状況を把握、分析し、実態を踏まえた具体的な支援策を検討するための基礎データとすることと、県、市町および関係機関・団体等が実施するひきこもりに関する相談や啓発活動等へ反映し、対策を強化することにより、ひきこもり当事者およびその家族等が必要な支援を受けることができる体制を構築することを目的に、市町と共同で初めて実施されました。

2)調査対象・調査期間
・調査対象 
 静岡県内の民生委員・児童委員 6,257人および主任児童委員 566人

・調査期間
 令和元年9月10月

4.調査結果

1)地域ごとにおけるひきこもり状態を把握しているか?

「把握している」と回答した民生委員・児童委員は 1,433人(全体25.3%)
静岡県ひきこもり等に関する状況調査
西高東低の傾向、西部地区は34.9%、浜松市は24.9%


2)ひきこもり状態の実数(把握された方)

ひきこもり状態の人数は2,134人、状況が把握されている人数は2,082人、主なエリア別人数は次の通り。

全体  2,082人

東部   235人
中部   350人
西部   449人
浜松市  426人
静岡市  256人

西部の人数が多いのは、民生委員・児童委員が細かく把握しているため。

3)年代別ひきこもりの状況
2,082人中
静岡県ひきこもり等に関する状況調査
10代 ・・・ 103人       15~19歳
20代 ・・・ 178人
30代 ・・・ 369人(17.7%)
40代 ・・・ 574人(27.6%)
50代 ・・・ 495人(23.8%)
60代 ・・・ 181人       60~64歳

4)ひきこもりに至った経緯
2,082人中
静岡県ひきこもり等に関する状況調査
不登校     ・・・ 255人
進学の失敗  ・・・  50人
就職の失敗  ・・・ 143人
失業退職   ・・・ 326人
病気      ・・・ 276人
不明      ・・・ 868人



 




     






Posted by iidasueo at 16:03

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