2012年07月06日

浜松市戦災死者霊璽名簿

Dreams2012

昨日は、浜松復興記念館で戦災の語りべ会でした。

戦災で亡くなった方の名前が記載された霊璽名簿

星槎国際高校の生徒さん25人がやってきました。


語りべの 伊熊フジ子さん、84歳、戦災で母、姉、弟など家族5人を一度に失ってしまいました。

いまでも、語りべをする前の晩は 眠られないといい、お話の中でも涙ぐまれる場面も出てきます。


浜松市では、昭和20年6月18日の「浜松大空襲」はじめ多くの空襲で約4千名にもおよぶ一般市民の戦災死者を出しています。

ところで、よくある質問に「亡くなった方の名簿はありますか?」と尋ねられます。

答えは、厳密に言うと「ありません」です。

戦争へ出掛けて戦死された戦没者ばわかっているので名簿もありますが、戦災死者の場合、一般市民のため、家族全員が亡くなった方もいて、戦争によって亡くなったかどうかわかっている方とわかっていない方がいるのが実態です。
また、生き残られた家族も戦争中、戦後の動乱の中、それどころではなかったというのが実情です。

そこで浜松市戦災遺族会では、わかっている方の分だけでも残しておこうと「戦災死者霊璽名簿」を作りました。

その名簿が浜松復興記念館には大切に保管してあります。

その数、約3千名、広島の例に倣い、帳面に和紙を用い、桐の箱に納めるなど丁重に装丁されています。

語りべ会が終わった後も、話を聞こうとする生徒たち。

星槎国際高校の生徒さんたちは 広島へ修学旅行で出掛けるそうで、昨日は自分たちの住んでいる町の戦災状況の事前学習としての訪問でした。


IIDASUEO




Posted by iidasueo at 10:28

< 2025年04月 >
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 20人
QRコード
QRCODE
削除
浜松市戦災死者霊璽名簿